2023.12.27
外壁塗装の流れは?当社の「施工の進め方」をもとに詳しく解説!
そもそも「外壁塗装の工期」ってどれくらい?
外壁塗装の工期(施工期間)は、おおよそ「7日〜14日程度」で完了となります。
もちろん、天候や施工範囲によってもある程度バラつきがありますが、一般的なご家庭の塗装であれば、大体2週間程度で完了する、と見積もっていただくといいでしょう。
また以下で詳しくご紹介しますが、一口に「外壁塗装」といっても着工前の挨拶や足場の組み立て、終わり際には入念な点検など、さまざまな作業がありますので、それら諸々含めて2週間程度と認識していただくのが妥当な工期です。
対応が丁寧な塗装業者の場合、「おおよそ何日頃にどんな作業を行うか?」を見積もりと合わせて提案してくれるケースもありますので、詳しくは依頼業者の提出してくれる「工程表」を参考にすると良いでしょう。
外壁塗装の流れは『全9ステップ!』
外壁塗装における流れは、全部で『9ステップ』に分けられます。
ここからは外壁塗装における流れを、当社の施工の流れも踏まえて、詳しくご紹介していきます!
①:事前調査&近隣の方々への挨拶
外壁の汚れ方、劣化具合によって、使用する塗料、どれくらいの工期で進めるのか?は異なります。
当然ですが、外壁の劣化状況は一軒一軒違うわけですから、外壁塗装を行う前には必ずお客様のご自宅での事前調査が不可欠です。
また外壁塗装の着工前には、お客様にはもちろんのこと、近隣住民の方々への挨拶を行います。
特に外壁塗装は、作業時の騒音や特有の臭いが伴うこともあるため、依頼をくださったお客様が近隣の方々からクレームを受けてしまわないよう、我々が責任を持ってご挨拶にまわります。
このほかにも、塗料の臭いが原因で住民が窓を開けることができず、不快に感じる事例や、工事用車両の出入りや駐車によって近隣に迷惑をかけることもあります。ですので近隣への不安をお持ちの方も、ぜひご安心してご依頼ください。
②:足場・工事用シートの設置
外壁塗装を行う前には、まず作業を行うための「足場」や「工事用シート」を家全体に設置します。工事現場などでよく見かけるこれらの器具ですが、「外壁塗装にも必須なの?」とよくご質問をいただきます。
実際、仮設足場などの設置は塗装作業において重要な役割を果たしており、まず足場を設置することで作業効率がグンと向上します。
たとえば、平屋建ての家であれば脚立を使用して外壁の高所を塗ることは理論的には可能ですが、この方法では作業時間が長引き、それに伴い人件費も増加することになります。
また、均一な塗り面を実現するのが難しく、結果として塗料の性能を最大限に引き出せない恐れがあります。
さらに「安全性」という面でも仮設足場の設置は重要といえます。当然ですが高所作業にはリスクが伴いますので、安定した作業環境を提供することで、作業員の安全を守ることができるのです。
つまり外壁塗装において仮設足場の設置は必要不可欠であり、工期短縮と品質の向上、そして作業員の安全確保のためには欠かせない道具なのです。
③:高圧洗浄
実際に外壁に塗料を塗るまえに、まずは「高圧洗浄」を行います。
高圧洗浄というのは、強力な水圧を使って壁面の汚れを徹底的に取り除く工程のことで、業界内でも意見は分かれるものの、多くの塗装業者がこの「高圧洗浄」を行っています。
もちろん、水に弱い材質を使った家、高圧水に敏感な素材などの場合は注意が必要ですが、基本的には、塗装で古い汚れを覆い隠してしまわないよう、この高圧洗浄によって家を綺麗にしていきます。
またこの段階では「塗料の臭い」は発生しないため、作業中は水が建物内部に侵入しないように窓をしっかりと閉めるようにしましょう。
④:塗装前の「下地処理」
外壁の接合部分にあるシーリング材の工事や、割れや浮きがある部分の修正作業を行います。
下地処理には、ヒビの補修や壁の剥離した部分へのモルタル充填、シーリング材の打ち替えや増し打ちなどが含まれます。
下地処理はどちらかというと「外壁リフォーム(メンテナンス)」の部類に含まれますが、もちろん外壁塗装を行うにあたって、お客様が望んでいることは、外壁の美観がよくなることではなく、長持ちする外壁へとリフォームすること、でしょう。
そのため、我々塗装業者は、こういった外壁リフォームの一環として、シーリング材やモルタル補填などのメンテナンスもあわせて行っているというわけです。
⑤:養生
下準備作業が一通り完了したら、塗装に入るための「養生」を行います。
養生とは「塗料がついて欲しくない箇所を保護する」作業であり、塗料を塗らない部分を保護するため、マスキングテープやビニールカバーを使用して、窓の枠や床の接合部、エアコンの室外機、雨どいや植物などを覆います。
作業時間としては半日ほどで完了することが多いですが、家の大きさによっては1日以上かかることもあります。
⑥:外壁塗装(下塗り)
養生が完了したら、いよいよ塗装作業を行います。
まずはいきなり塗装を行うのではなく、「下塗り」という下地を整える作業を行います。
下塗りでは、色を付けることではなく、「シーラー」と呼ばれる壁の状態を改善する塗料を塗布し、次の塗装工程で色の発色を綺麗にするための作業を行います。
また壁の状態に応じて、シーラー、プライマー、フィラー、バインダーなど様々な下塗り材料を選択します。例えば、それほど劣化していない壁にはシーラーが適している一方で、細かい亀裂がある壁には微弾性フィラーが使用
されることがあります。適切な下塗り材料を選ばないと、上塗りが正しく定着せず、剥がれる原因となり得ます。
また、壁の状態や使用する上塗り塗料に応じて、複数回の下塗りを行うこともあります。複数回の下塗りは、壁の状態を最適に整えるために重要ですが、塗料の使用量に比例してコストが増加する点も考慮すべきといえるのです。
⑦:外壁塗装(中塗り・上塗り)
ここからは皆さんが想像しているような「塗装作業(中塗り・上塗り)」を行っていきます。
中塗りと上塗りの違いは?と、よくご質問いただきますが、イメージとしては「重ね塗り」と考えてもらうと良いでしょう。
というのも、外壁塗装において、重ね塗りを行うことは施工品質を確保するために不可欠です。
中塗りは「上塗りの前段階」として行われ、上塗りの初回工程とみなされることがあります。(「上塗り1回目」と呼ばれることもあります)
上塗り作業に入るためには、中塗りの塗料が完全に乾いたのちに行う必要がありますので、作業内容としては、
- 下塗り(下地を整える) → 乾燥
- 中塗り(ベースとなる塗料を塗っていく) → 乾燥
- 上塗り(仕上げ塗り) → 乾燥
と、3工程とも別々の作業になるとイメージしていただくとよいでしょう。
また細かいテクニックではありますが、当社では「中塗り・上塗り」の塗料に微妙な色差をつけることで、塗装工程を明確にし、塗り忘れを防ぐことを行っています。
これにより、お客様に丁寧な塗装を提供できるだけでなく、塗装業者側が目視で塗り残しを把握できるようになる、というわけです。
⑧:目視による確認作業
すべての作業が完了したら、お客様と一緒に「仕上がりの確認」を行います。
この時点ではまだ足場などの解体は行わず、気になる箇所や万が一塗り残しがあった場合には、このタイミングで調整を行います。
⑨:足場解体・近隣住民へのご挨拶
確認作業を問題なく終えたら、最後に足場や工事用シートを撤去します。
またこれまでの作業のお礼とあわせて、近隣住民へのご挨拶を最後に入れて、作業はすべて完了となります。
依頼者が準備しておくべき『6つ』のポイントは?
外壁塗装を依頼する際には、依頼者が事前に準備すべきことがいくつかあります。
これらの準備を行うことで、工事の進行がスムーズになり、トラブルを避けることができます。
①:近所の方々への事前挨拶を行っておく
塗装の流れでも「近隣住民への挨拶」のお話をしましたが、依頼主の方が事前に近隣住民への挨拶を行っておくことは、後々のトラブル回避として非常に有効でしょう。
というのも我々業者からもご挨拶に伺わせてもらいますが、それらはあくまでも「着工前のご挨拶」です。近隣の方からすれば「そもそも工事が始まること」が事前にわかっていると、工事への受け入れ姿勢も変わってくるはずです。
また外壁塗装中は塗料の臭いや騒音、水や塗料の飛散が近隣に影響を及ぼす可能性があるため、工事の日程や時間帯を近所の方に事前に伝えることが重要です。
②:外壁の近くにある物を片付けておく
外壁塗装は事前に「足場の組立て作業」などが必要となるため、外壁から約1メートル以内にモノがある場合は、事前に片付けを行っていただけると、すぐに着工へと移りやすくなります。
【事前移動させておくと良いもの】
- 自転車
- 植木鉢
- 自家用車(駐車場の移動が可能な場合)
③:車の駐車スペースの確保
上でも少し紹介していますが、外壁の近くに駐車スペースがある場合は、足場の設置により駐車スペースが狭くなってしまう可能性があります。
また万一の可能性ではありますが、塗料が車に付着するリスクもあるため、別の場所への移動やカバーの準備を行っておくと良いでしょう。
④:壊れたら困るものを事前に伝えておく
もちろん移動させられるものは、事前に移動させておくのがベストですが、移動が困難な物や敷地内の大切なものがある場合は、事前に業者に伝えておくようにしましょう。
業者としても、それらに注意しながら作業することはもちろん、業者が持ち合わせている道具を使って、それらを覆い守ることなどが可能なケースもありますので、「どうしても移動させられないもの」については、業者に事前共有しておきましょう。
⑤:洗濯物を干す場所を確保する
足場や工事用シートがある分、塗装工事中は外に洗濯物を干すことができません。
家に洗濯室や浴室乾燥機がない場合は、部屋干しできるスペースの確保やコインランドリーの利用を考えておく必要があります。
また塗装後数日は、足場が取れても「塗料特有の臭い」が衣類に付着してしまう恐れもあるため、使用する塗料によって「いつ頃になったら洗濯物を干してもいいのか?」も事前に確認しておくと良いでしょう。
⑥:「塗装前」の状態を撮影しておく
工事前の外壁の状態を撮影しておくことで、工事後の色の違いや欠陥工事の証拠になることがあります。
丁寧な施工業者であれば、業者側で施工のビフォーアフター写真を撮ってくれる場合もありますが、気になっていた箇所がどう修繕されたのか?を確認するためにも、塗装前の状態を写真撮影しておくとよいでしょう。
また助成金や補助金制度を使う場合には、『施工前・後』両方の写真(施工経過)を役所に届ける必要がありますので、後々になって「施工前の写真は残っていない…」とならないためにも、事前に撮影しておくことを推奨します。
当社が本社をおく埼玉県(秩父市・秩父郡)の外壁塗装に関する助成金・補助金については、下記記事でより詳しく解説していますので、ぜひこちらもあわせてご覧ください!
関連記事:『【埼玉県】外壁塗装で使える助成金・補助金は?金額や受け取り条件も解説!』
「施工の流れ」を把握して、信頼できる外壁塗装を依頼しよう
外壁塗装の直後というのは、ある程度どの業者に依頼しても「綺麗に見える」ものですが、その美しさ、美観がいつまで保てるか?というのは、施工の丁寧さに依存します。
当然ですが、今回ご紹介したような9つの作業というのは、どれも外壁塗装において欠かせない作業であり、ひとつでも欠けてしまうと、塗装の質が担保されない恐れがあるのです。
そのため、評判がいい業者だからといって一任するのではなく、依頼者側もある程度どんな流れで進んでいくのか?を理解し、「〇〇作業まで、しっかり行ってくれていますか?」と、業者側に確認できるようにしておくと良いでしょう。
弊社では塗装職人の全員が「一級塗装技能士」を有しており、塗装の前には、必ず有資格者がお客様のご自宅の状況を確認・適切なお見積もりをご提案します。
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下記記事では「信頼できる塗装業者の選び方」について詳しく解説していますので、こちらもあわせてご覧ください!