2023.11.04
外壁塗料「超低汚染リファイン」とは?評判や特徴、耐用年数まで解説!
外壁塗装の見積もりに、具体的な塗料名が書いてあるものの、「その塗料が、なぜ良いのか分からない…」となることも多くあるでしょう。
そこで本記事では、外壁塗装でよく使用される「超低汚染リファイン」塗料について、専門家の視点を踏まえながら詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
下記記事では「塗料選びの重要性」についてより詳しく解説していますので、ぜひこちらもあわせてご覧ください!
関連記事:『外壁塗装はなぜ必要?塗り替えサインや費用感、放っておくとどうなるかも解説!』
外壁塗装における「超低汚染リファイン」って?
超低汚染リファインシリーズは、外壁塗料メーカーである株式会社アステックペイントによって開発された外壁塗料です。超低汚染リファインはさまざまな機能が備わっている塗料として高く評価されており、たとえば、「防汚性」や「断熱性・遮熱性」、「耐候性」などが挙げられます。
また防汚性という面では、超低汚染リファインシリーズには「ラジカル制御型顔料」という顔料を使用しているため、外壁塗料の天敵である紫外線によるひび割れ・色褪せなどの劣化も起きにくく、耐用年数は※20年ほどと、他の塗料と比較しても長いです。
このように「超低汚染リファイン」は、汚れにくく耐用年数も長いため、一度塗装すれば長期間にわたって外壁のメンテナンスを行う必要のない優れた塗料として注目されているのです。
※一般的な外壁塗料の耐用年数は「5〜10年ほど」といわれています。
「ラジカル制御型顔料」って何?
まず「ラジカル」という言葉の意味から解説します。ラジカルというのは、簡単に言うと「樹脂や顔料などに含まれる有機物を劣化させるエネルギー」のことを指します。つまり劣化を促進させてしまうエネルギーのことです。
一般的な外壁塗料というのは、紫外線に当たることでこの「ラジカル」という物質を発生させてしまい、これが劣化の要因となります。
一方「ラジカル制御型顔料」というのは、このラジカルの発生そのものを抑制する機能が備わった顔料・塗料のことで、一般的な塗料よりも紫外線による塗膜劣化が起こりにくく、超低汚染リファインのような20年以上の耐久性を実現することができるというわけなのです。
超低汚染リファインが汚れにくい『2つ』の理由
超低汚染リファインは優れた耐久性だけでなく、その名の通り「汚れにくいこと」も大きな特徴です。ここからは超低汚染リファインがなぜ汚れに強いのか?について詳しく解説していきます!
①:水と馴染みやすく、雨で汚れが落ちる
超低汚染リファインは水になじみやすい「親水性塗料」であり、壁面に付着した汚れが水と絡みやすい性質があります。
この親水性が高くなればなるほど、外壁と汚れの間に水が入り込みやすくなり、汚れも落ちやすくなるのです。そのため、わざわざ外壁の手入れをせずとも、雨の力でも汚れが落ちるようになり、末永く壁面が綺麗に保たれるというわけです。
②:「ガラス」のような塗膜で、汚れが付着しにくい
超低汚染リファインが汚れに強い理由は、親水性だけではありません。超低汚染リファインには「無機成分」が含まれているため、塗装後の塗膜がとても緻密になることが知られています。
この無機成分というのは、ガラスの主成分としても知られており、超低汚染リファインを塗装した壁面はまるでガラスのようなツルツルとした仕上がりになります。そのため、もし汚れが付着してしまったとしても、ガラス面についた汚れのように、雨風によって簡単に洗い流すことができるのです。
超低汚染リファインのメリットは?
耐候性に優れるため塗装が劣化しにくい
先にも解説した通り、通常の塗料が紫外線により劣化しやすいのに対し、超低汚染リファインはラジカル抑制型顔料の効果により、耐候性に優れています。これは超低汚染リファインに使用されている分子同士が非常に緻密に組み合っているため、紫外線による分解が促進しにくく、紫外線などの外的要因に強い効果を発揮するのです。
そのため、紫外線によるひび割れ・色褪せを防ぎ、外壁の状態と美観を同時に保つ効果のある塗料となっているのです。
雨風によって、簡単に汚れが落ちる
超低汚染リファインは雨の力だけでも汚れを落とせる「セルフクリーニング性能」を備えているため、手入れの手間が最小限に抑えられます。
またガラスと同じ向き成分を多く含んでいるため、超低汚染リファイン塗装後の壁面は汚れが流れ落ちやすく、艶のある仕上がりになります。仮に汚れても、ガラスと同じ要領で簡単に汚れが落ちるので、手入れが必要な際も水洗いや拭き取り作業だけで済むのです。
断熱性・遮熱性が高く、年中快適な室温に
超低汚染リファインは、耐久性だけではなく、「高い断熱性・遮熱性」も特徴のひとつです。
と言うのも、超低汚染リファインには「特殊遮熱無機顔料」という顔料が配合されており、これが温度上昇の原因となる紫外線を反射することで高い遮熱性を実現しているのです。
外壁の遮熱性が高まると、室温が外気温の影響を受けにくくなるため、室内の温度が一定に保たれるようになります。夏の暑さや冬の寒さを効果的に防げるようになるため、年中通して快適な室温を実現できるのです。
超低汚染リファインの費用相場は?
超低汚染リファインを用いて外壁塗装を依頼する場合の費用相場は、30坪あたり約100〜150万円程度となります。
一般的な塗料での外壁塗装が約80万円〜120万円程度であることを踏まえると、費用はやや高くなりますが、超低汚染リファインは外壁塗料の中でも非常に高性能な「フッ素塗料」であり、先にも述べたような、耐久性・耐候性・遮熱性など実現できます。
加えて塗装後の耐用年数も長く、一度の塗装が長持ちするため、末永く外壁の美観を保つことができるのです。外壁塗装において塗料を検討する際には、価格だけでなく「性能」「耐用年数」など、総合的な面で優れている塗料であることが大切なのです。
また外壁塗装の費用を抑える方法として、国や各自治体から支給される「補助金・助成金制度」を利用することも可能ですので、外壁塗装をご検討中の方は、助成金制度についても詳しく確認するとよいでしょう。
弊社、上林塗装が本社を置く埼玉県の助成金制度については、下記記事でより詳しく解説していますので、ぜひこちらもあわせてご覧ください!
関連記事:『【埼玉県】外壁塗装で使える助成金・補助金は?金額や受け取り条件も解説!』
末永く美観を保つためにも、
「低汚染・耐久性」に優れた塗料が大切!
外壁塗装というのは、その専門性が強く出る作業なため、「依頼者が塗料を選ぶ」というのは難しいでしょう。しかし中には、施工費用を安く済ませるためにも、安価で性能の低い塗料ばかりを利用している業者があるのも事実なのです。
そのため、塗装業者から提出された見積りを確認して、
- この塗料はなぜ高い・安いのか?
- この塗料で塗装を行うメリットは何なのか?
- 自分たちの求める仕上がりになる塗料を使っているか?
などを依頼業者に確認し、機能性・美観ともに保つことのできる、最適な塗装業者を選定するようにしましょう。
弊社では、塗装職人の全員が「一級塗装技能士」を有しており、塗装の前には、必ず有資格者がお客様のご自宅の状況を確認・適切なお見積りをご提案します。また、塗料に関してもご自宅の状況にあわせてこだわりをもって選定いたしますので、疑問点・質問などがあれば、ぜひご質問ください!
埼玉県(秩父市・秩父郡)で外壁・屋根塗装なら、上林塗装にお任せください!
下記記事では「信頼できる塗装業者の選び方」について詳しく解説していますので、外壁塗装を検討中の方は、ぜひこちらの記事もあわせてご覧ください!
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